2010年05月21日

Vガンダム証言集

 「アニメーター逢坂浩司イラスト&ワークス」の続きでございます。今度はVガンダムに関する証言を集めてみようかと。

○ガンダムエース2002年7月号での逢坂浩司さんへのインタビュー
(聞き手:氷川竜介さん)

氷川 次に「機動戦士Vガンダム」で初のキャラクターデザインを担当されますよね。

逢坂 アシスタントプロデューサーの望月(真人)さんから突然電話があって、「次のガンダム、逢坂さんのキャラでいくから」って言われて、びっくりしました。後になってからある企画のイメージボードを富野監督が御覧になって、決まったと聞きました。

氷川 富野監督からは、どんな注文があったのでしょうか?

逢坂 大方針は、「キャラクターの線を減らして、影もなるべくなくそう」というものでした。どうやって少ない線で薄っぺらくならないように整理してまとめるか?という大命題があって、ものすごく勉強になりましたね。監督からの注文で記憶しているのは
「ベスパ側に悪人はいないから普通の顔
でいい」
(注:ベスパは敵方ザンスカール帝国の軍隊名)
「シュラク隊は背を高く」「マリアの唇をぽってりさせて」 という感じのものですね。そうそう、一度
「逢坂君って女の子のキャラ描くの
好きだね!」

って言われましたよ(笑)。
ともかく数が多いので、それに悩まされ
ました。

あるときキャラ表を数えてみたら、ちょうど365枚で
「1年間1日1枚かよ!」って思いました(笑)。
これだけの数のキャラを限られた時間で作っていったので、キャラをつくるということに関しては恐怖心がなくなり、自信につながったと思います。

氷川 富野監督とお仕事をされた印象はどうでしたか?

逢坂 初のキャラデザが富野さんとの仕事なので
怖れてたんですが(笑)、
とても気を遣われる方でした。一を聞けば十返ってくる感じで、なおかつキャラのイメージは、まずは僕の方へ任せていただけるという感じだったので、逆に自分の判断で取捨選択しなければならないから、一生懸命考えましたね。初のキャラデザを、富野さんとできたのはとてもラッキーでした。打ち上げのときに、「僕、途中でめげるかと思いました」って言ったら
「できたでしょ~」
って監督ににこやかに言われましてね。
仕事を離れるととても優しい方です。
氷川 Vガンダムで特に印象深いキャラクターはいますか?

逢坂 子供キャラのモチーフは、実は
全部そのころの自分の子供なんですよ(笑)。
当時、確か5歳と3歳で、多方面な特徴をとりだして作っていましたから、特別な思い入れがあります。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

○南雅彦さん(ボンズ代表取締役)。小森高博(ボンズ取締役)・川元利浩さん(ボンズ取締役)による「アニメーター・逢坂浩司を語る」

司会 「0083」の後が「機動戦士Vガンダム」で。

南 俺はそのとき「アイアンリーガー」やっていたので、現場の詳しいことはわからないんだけど…。初キャラデザだったので、すごく悩んでましたね。軍服のデザインとか。敵方(ザンスカール帝国)の燕尾服っぽい軍服に試行錯誤してました。で、Vガンやっている逢坂氏に「シリアスばっかりやっているとキツイやろ。気分転換にやってみない?」って誘って、受けてもらったのが「アイアンリーガー」のEDなんですけど、絵コンテが上がってみたらルービックキューブが動くカットばかりで、全然気楽じゃなかったという…(笑)。あれは悪いことをしたかな。



小森 「Vガン」の後が「Gガン」ですね。

南 あれも二転三転した企画でね。いろいろ企画が変更になる中で、最終手段として島本(和彦)くんにキャラクターイメージを描いてもらったんですよ。最初は川元くんがキャラクターデザインだったんですよね。

川元 変更、変更で時間が過ぎていってそのうちもうキャラクターを起こす時間がなくなっちゃったんですよね。「おいら宇宙の炭鉱夫」もやっていましたから。

司会 逢坂さんはたくさんの作品を手掛けていらっしゃいますが、中でも逢坂さんご自身がお好きな作品というと?

小森 やっぱり「ヒヲウ(機巧奇傳ヒヲウ戦記)」は好きだったと思いますよ。

南 逢坂氏が描く小さい子供たちは、すごく楽しげだよね。「Vガンダム」でも「エスカ(天空のエスカフローネ)」でもそうなんだけど、人間のピュアな部分を表現している。その「塊」が「ヒヲウ」の兄弟たちでした。

川元 ご自身のお子さんがちょうど近い年頃で、モデルにされていたんですよね。

南 あと、「ヒヲウ」は時代背景も気に入ってたんでしょうね。逢坂氏は坂本龍馬が大好きだったから。(略)それまでは「レイズナー」とか「Gガンダム」とかリアル系の作品を一緒にやってきたんだけど、その時に子供向けの作品をつくるのも好きだって知って。そういうジャンルのアニメを一緒に作りたいとずっと思っていたんです。だから「ヒヲウ」では企画の段階から入ってもらいました。…なんていうか、逢坂氏という人はやっぱり、「キャラクター」を愛しているんだよね。それをとても強く感じました。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
【第67回【講談日本一亭南陵会】

日時:5月21日(金) 開場18:30/開演19:00
場所:ワッハ上方4F 『上方亭』
(大阪市中央区難波千日前12-7 YES・NAMBAビル4F なんばグランド花月の向かい。ジュンク堂ビルの4F)
会費:1000円(初めての方は無料)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
【旭堂南半球のガンダム講談一年戦争(完全版)~オデッサの章~】

日時:5月22日(土) 18:30開場/19:00開演
場所:ワッハ上方4F 『上方亭』
(大阪市中央区難波千日前12-7 YES・NAMBAビル4F なんばグランド花月の向かい。ジュンク堂ビルの4F)
会費:予約 1800円 http://form1.fc2.com/form/?id=454155
    当日 2000円

演目:
ガンダム講談
『木馬城内の血戦』
『激闘は哀しみ深し』
(新)『マ・クベ大佐の十面埋伏』
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
【第10回大阪ガンダム学会~第4回Vガンダム研究会~】

日時:6月7日(月) 開場19:00/開演19:30
場所:なんば白鯨(大阪市中央区千日前2-3-9味園ビル2F 味園ビル隅の妖しげなスロープ上って通路奥右側)
会費:1500円(1ドリンク付)


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Posted by 天野"kevin"達也 at 00:05│Comments(0)Vガンダム
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