2009年12月29日

「やれんのか!」が始まる前は…

 さて大晦日のDynamite!!もようやく全カードが揃いました。ただ残念なのはこのイベントが開催されるまでに色々あったために選手達が見ている方向がバラバラなんですよねぇ。一体感がまるでない。プロレス・格闘技雑誌の「kamipro」はDREAM・戦極の対抗戦が決まったときに2007年の伝説のイベント「やれんのか!大晦日!2007」になぞらえて「このイベントは『やれんのか!大晦日!2009』である!」と煽っていたんですが、選手・スタッフ・観客全員が全く同じ方向を見ていた「やれんのか!」と今年のDynamite!!は同じ物ではないです。この対抗戦がもっと早く決まっていて、選手達もきちんと準備出来ていれば…と「たられば」ですが思ってしまうのですが。

 前のブログで「やれんのか!」開催前の状況を書いた物があるので再掲載してみます。

(Glepで2007年11月20日に書いた記事を再録したものです)
 大晦日のさいたまスーパーアリーナは例年だとPRIDE男祭りなんですが、今年は活動が難しくなったPRIDEにかわりハッスルが開催されます。ただ、ハッスルは昼間なんです。夜が空いているんですね。で、この時間帯は総合格闘技のイベントをやるんじゃないかという噂が前々から出ています。正式発表はされていませんが、かなり現実味をおびた雰囲気になってきました。ですが、どこが中心になってどこが協力するのかがまったく解らない!

 とりあえず噂に出ている団体を並べると…

○旧PRIDE陣営
○DEEP(PRIDEに協力していた中堅団体)
○ハッスルエンターテインメント(PRIDEを運営していたDSEから分離独立した会社。ハッスルの運営元)
○M-1(ヒョードル選手が関係している団体。来年にPRIDEスタイルで興行開始か?)

 面白いのはDEEP・ハッスル・M-1のそれぞれが大晦日の話を振られても「さぁ~?」とすっとぼけている事。それに対して沈黙を続けている旧PRIDE陣営が妙に不気味なんですが…。

 それと敵対していたはずのK-1サイドの動きもなんかあるような無いような…。

(Glepで2007年11月21日に書いた記事を再録したものです)
 さぁ、PRIDEが大晦日に一夜限りの復活ですよ。まださいたまスーパーアリーナで行われている記者会見の詳細が
ニュースサイトにあがっていないのでどんな感じになるのかはまだわかりませんが、昨日、関係しているんのでは?と思われる4団体を書いたのですが、これら全部が関係しているようです。

 選手も兄ヒョードル、ハンセン、アローナ、三崎和雄、青木真也、川尻達也、桜井“マッハ”速人、石田光洋など。多分これに弟ヒョードルとか加わるんじゃないのかな?

 残念ながらこれが新規団体の旗揚げとなる訳ではなく、1夜限りのイベントになるようです。めぐりあわせ次第でまたこのスタッフが集結する可能性も0ではない気がするんだけど…。まぁ、これは運次第かな。

 出場選手で気になるのは五味選手がいないこと。噂ではこのイベントにK-1から1夜限りのレンタルでホンマン選手が出されるとか。ということは逆にK-1に五味選手がレンタル???ということは山本KIDvs五味実現?????(噂と予想が混じった話なので信用しないように!)

(Glepで2007年12月27日に書いた記事を再録したものです)
 大晦日の「やれんのか!」。公式HPのBBSを見ると荒れていますなぁ。それだけPRIDEファンの思いは熱い、ということなんでしょうけど。でも短期間でここまでのイベントを成立させたことにもっと評価してもいいと思うんだけどなぁ。K-1が協力した試合に関しては地上派放送が決まったし、スポンサーも付いたし。かつての状況から考えれば万々歳ですよ。

 一番批判が大きいのは「秋山選手を送り込むとは何事か!」という点。確かに秋山選手の復帰は早すぎると思うし、ヌルヌル事件の責任はこれからも問われる事になるでしょう。でもこれらの事を置いといて(置いといたらいけないんだろうけど…)、今回の三崎選手とのカードはとても面白そうな物になりそうな気がするんですけどねぇ。

 ちょっと怖いのがこのPRIDEファンの熱意とこだわりが総合格闘技を悪い方向に持って行きかねない事。PRIDEの遺伝子を受け継ぐ新団体がおそらく来年出来ると思うのですが、無理と解っていてもかってのPRIDEそのままの物を見たいという欲求が邪魔をして、結局どの形になってもファンは「ノー」と言っちゃうんじゃないのかな。PRIDEファンが行き着くところは「総合格闘技はもう見ない。」ということになって、格闘技業界は一気にしぼんでしまうという最悪の状況もあり得るんですよねぇ。これは止めて欲しいなぁ。

 まぁ、なんだかんだ「やれんのか!」は面白いイベントになると思うんですけどね。不安なのは大晦日から正月にかけて埼玉の最低気温予報が氷点下になること。6時発の新幹線まで時間つぶさないといけないんだけど生きて帰れるかなぁ(涙)。寒さ対策のインナー買わなきゃ…。  

Posted by 天野"kevin"達也 at 14:05Comments(0)格闘技

2009年12月29日

「戦場でワルツを」観賞

 今年のアカデミー外国語映画賞最有力と言われながら受賞できなかったイスラエルのアニメーション作品「戦場でワルツを」を見てきました。

 映画監督アリの元に古くからの友人でイスラエルのレバノン侵攻に参加していたボアズから相談を受ける。内容は夢で26頭の犬が自宅まで押し掛けて来るのだがそこで目が覚めてしまうというもの。夢の原因はレバノン侵攻の際、人に対して銃を撃つことが出来なかったボアズが変わりに見張りの犬を始末する事を担当していたからだった。カウンセリングを勧めるアリだが、同くレバノン侵攻に参加していたはずなのに自分にその記憶が抜け落ちていることに気づく。帰り道にアリは記憶の一部がフラッシュバックで蘇る。

 気になったアリは抜け落ちた記憶とレバノン侵攻のリサーチを始める。次第に戦場での異常な経験が蘇ってくるが、記憶が抜け落ちた原因にアリの両親がアウシュビッツ収容所にいた事とイスラエルと協力関係にあったレバノンのキリスト教勢力「ファランヘ党」がレバノンに来ていたパレスチナ難民を虐殺した「サブラ・シャティーラの虐殺」にあることが解ってくる。そして最後に出てきたアリの記憶とは…という話です。

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「ファランヘ党」…レバノンのキリスト教系政党。イスラム国家シリアに対抗するために親イスラエルの姿勢を取ることになる。バシール・ジェマイエルが大統領に選出されるがすぐに何者かに暗殺される。映画では「サブラ・シャティーラの虐殺」はファランヘ党が起こしたとされているが、厳密には党内にあったが別組織になりつつあった民兵組織「レバノン軍団」が起こした物。

「サブラ・シャティラーの虐殺」…バシール・ジェマイエル暗殺の報復としてレバノン軍団がパレスチナ難民キャンプで起こした虐殺事件。犠牲者は3000人と言われている。イスラエルは直接関係していなかったが、イスラエル軍が難民キャンプを包囲する中、レバノン軍団が中に入り虐殺をしていたことを黙認していた姿勢が国内外から批判を受ける。当時のシャロン国防相(後の首相)は責任をとって辞任。
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 見終わった感想は「戦争は怖い!」に尽きると思います。友軍のけが人・死体を運ぶために車を走らせながら敵から守るためにとにかく機関銃を撃ちまくるシーンがあるのですがアニメなのにものすごくリアルに感じました。異常なことが普通になってしまっているんです。

 アカデミー外国語映画賞は「おくりびと」が取った訳ですが、どちらがいい作品だったか、と聞かれるとちょっと困ってしまいます。「戦場でワルツを」は扱っているテーマ、そしてラストのインパクトが大きいのですが、監督アリ・フォルマン自身のドキュメンタリーという位置づけもあって映画として面白い作りであったか疑問なんです(もっとも面白さを求める作品ではないですが)。「おくりびと」は死というテーマを扱いながら上手くユーモアも交えて、しかも他の国の人でも理解できる内容になっていた点が受賞に繋がったのかもしれません。多分投票結果は僅差で「おくりびと」が勝っていたんじゃないのかなぁ?

 これから見る人への注意としてラストはちょっときついので心臓の弱い人は見ない方がいいと思います。


 この作品は撮影された映像をベースに(出演拒否した人もいたために一部は役者を使って)アニメーションにしているのですが、10人という少ないメンバーで仕上げたそうです。パンフによるとアニメ担当のリーダーがバイクのモトクロスレースが好きで製作中もレースに参加していたために監督が「右手をけがされたらかなわん。」と同行していたそうなんですが、何故か監督が三回も負傷したそうです。同行しただけで何故けがをするのかさっぱり解りませんが、そもそもアニメーターがモトクロスやったらいかんですよねぇ。  

Posted by 天野"kevin"達也 at 00:05Comments(4)映画